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占術と実践の解説 / 命(めい)

宿曜占星術Sukuyō

生まれた日に月がどの宿(二十七宿)にあったかで性質を読みます。二人の宿の位置関係で相性を判断し、「安壊」「業胎」「栄親」などの名前で呼びます。

分類
命(めい) Fate生まれた年月日と時刻・場所から、生涯にわたる性質と運の流れを読む分類です。生年月日が同じなら、いつ占っても同じ結果になります。
向く問い
相性の傾向。相手との距離感の把握。
合う人
相性の傾向を知りたい人。特定の相手との関係を体系で見たい人。
組み合わせ
西洋占星術(太陽の位置)と宿曜(月の位置)を組み合わせて二人を見る方法があります。

宿曜占星術とは

宿曜占星術は、生まれた日に月がどの「宿」にあったかで性質を読み、二人の宿の位置関係で相性を読む占術です。宿は月の通り道(白道)を二十七に分けた区分で、それぞれに名前と性質があります。「宿曜占星術」の「曜」は七曜(日月火水木金土)を指し、本来は宿と曜の両方で読む体系です。

相性の判断が特徴で、自分の宿から相手の宿までの距離によって「命・業・胎・栄・親・友・衰・安・壊・危・成」などの関係に分類します。「安壊」「業胎」「栄親」「友衰」などの言葉はこの占術の相性の名前です。

歴史

インドの月の占星術(ナクシャトラ)が起源で、中国に伝わって『宿曜経』としてまとめられました。八〇六年に空海が唐から持ち帰り、密教の経典の一つとして日本に伝わりました。平安時代には「宿曜道」として陰陽道と並ぶ占いの体系となり、貴族の間で用いられました。『源氏物語』にも宿曜による占いの記述があります。

戦国時代には武将が合戦や人事に用いたとされ、徳川家康は宿曜による判断を重んじたとする逸話があります。江戸時代には民間には広まらず、明治以降、近年になって相性占いとして再び知られるようになりました。

仕組み

宿は二十七あり、昴宿・畢宿・觜宿・参宿・井宿・鬼宿・柳宿・星宿・張宿・翼宿・軫宿・角宿・亢宿・氐宿・房宿・心宿・尾宿・箕宿・斗宿・女宿・虚宿・危宿・室宿・壁宿・奎宿・婁宿・胃宿の順に並びます(二十八宿の牛宿を除く)。生まれた日の月の位置で宿が決まるため、生まれ日が同じでも年が違えば宿が異なります。

宿を求めるには旧暦の生まれ月日を使います。旧暦の各月の一日にどの宿が当たるかが決まっており、そこから日数を数えて自分の宿を出します。

性質の読みでは、二十七宿を七つの性質群(安住・和善・軽燥・猛悪・急速・剛柔など)に分けます。相性の読みでは、自分の宿から相手の宿までの距離(一から二十七)を、三つの周期(近距離・中距離・遠距離)に分けて関係の名前を決めます。

始め方

生年月日から自分の宿を確認します。宿曜の計算サイトや書籍の早見表で求められます。次に宿の性質を読み、身近な人の宿を調べて相性の関係を確認するのが一般的な入口です。

相性の関係は、同じ宿の「命」、強く引き合うが破綻もしやすいとされる「安壊」、生まれ変わりの縁とされる「業胎」、安定した良縁とされる「栄親」などがあります。関係の名前は片方から見たものと相手から見たもので対になっており、両方を確認します。

流派と種類

二十七宿を使う「二十七宿法」が主流ですが、牛宿を含めた「二十八宿法」もあります。また、宿の求め方に旧暦を使う方法と、実際の月の位置を使う方法があり、結果が一日ずれることがあります。

相性の関係の名前や分類の細かさにも流派で違いがあり、三つの距離の区分(近・中・遠)を明示するものと、しないものがあります。

向く人・向かない人

相性の傾向を知りたい人、特定の相手との関係を体系で理解したい人に向いています。西洋占星術(太陽の位置)と宿曜(月の位置)を組み合わせて二人を見る方法もあります。

自分一人の性質や時期の判断を主目的にする人には、四柱推命や西洋占星術のほうが向いています。宿曜も時期(日ごとの宿による吉凶)を読みますが、現在は相性の用途で使われることがほとんどです。

注意

「安壊」など強い言葉の相性名が出ても、それは関係の型を示すものであり、関係の結末を決めるものではありません。相性の名前を理由に関係を断つ使い方は、本来の占術の趣旨から外れています。

よくある質問

宿曜占星術の宿はどう調べますか
旧暦の生まれ月日から求めます。旧暦の各月一日に対応する宿が決まっており、そこから日数を数えます。計算サイトや早見表で確認できます。
安壊とはどういう関係ですか
自分の宿から見て特定の距離にある相手との関係の名前で、強く引き合うが、安定しにくいとされる関係です。「安」と「壊」は片方から見た呼び方で、相手から見ると逆になります。関係の型を示すもので、結末を決めるものではありません。
宿曜と西洋占星術はどう違いますか
西洋占星術は太陽を中心に十天体の配置を読み、宿曜は月の位置だけを読みます。宿曜は相性の判断に特化した使われ方をしており、西洋占星術は性質と時期の分析が中心です。

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